ピロリ菌検査のすすめ
クリニックを開業し、1年10ヶ月が経過しました。
内視鏡検査件数はもうすぐ4000件になろうとしています。
ピロリ菌についての相談を受けることが最近とても多いので、今日はピロリ菌についてお話ししたいと思います。
・ピロリ菌は胃がん、胃潰瘍十二指腸潰瘍の原因になります。
・ピロリ菌に感染していてもほとんどの方は症状がありません。
・ピロリ菌除菌した方も、定期的な胃カメラ検査が必要です。
ヘリコバクター・ピロリ菌は小児期に感染し、胃に住み着き無症状のまま何十年と慢性感染の状態になります。無症状でも胃の中では粘膜の萎縮が進み、「萎縮性胃炎」の状態になり、胃がんや胃潰瘍十二指腸が発生しやすくなります。
ピロリ菌は感染が分かれば、1週間の内服治療で除菌治療を行うことができます。一度の除菌で不成功だった場合も、保険診療で二次除菌療法も行えます。
ピロリ菌除菌に成功したら、もう心配ないと思い、胃カメラを受けていらっしゃらない方が多いのですが、除菌後も胃がんのリスクはゼロにはならないので、早期発見のために定期的な胃カメラ検査は必ず受けていだきたいです。
また、ピロリ菌は小児期に感染すると上述しましたが、子供へのピロリ菌感染予防は重要です。子供を産む前にピロリ菌を除菌すれば、子供世代にピロリ菌を感染させてしまうリスクは、ほぼなくなります。身近なご家族の方が、胃がん、胃炎、胃潰瘍十二指腸潰瘍の診断を受けたことがある方は、ピロリ菌に感染している可能性があります。
胃痛や胸やけなど何か気になる症状がある方は、まず胃カメラをうけていただき、必要に応じてピロリ菌検査を受けていただくことをお勧めします。
当院でピロリ菌感染が見つかる方の中には、20代~40代の方も多く含まれています。鎮静剤を使用して、苦しまずに胃カメラ検査を受けていただくことが可能です。当院では、内視鏡専門医である男性医師、女性医師が在籍しておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。
詳しくは当院ホームページをご覧ください。
https://sasaki-onaka.com/menu/%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E8%8F%8C/