内視鏡とAIについて

内視鏡とAIについて|ささきクリニック|西明石駅より徒歩1分の内科・胃カメラ・大腸カメラ

内視鏡とAIについて

医療分野におけるAIの活用

 

近年、急速に進歩している人口知能:Artificial intelligence(AI)分野ですが、皆様の生活でも活用する機会が増えてきていることかと思います。

医療分野においてもAIの様々な運用が始まっています。

 

2025年、藤田医科大学は医師の負担軽減に向け、生成AIを用いた「退院サマリー(入院した患者様の治療記録)作成支援システム」を開発しました。

電子カルテを参照し、数秒で退院サマリーを作成することができるようになり、医師の92%が業務効率化につながったと回答しました。

その結果、患者様に費やせる時間や医師自身の生活の質が向上したと報告されています。

 

AIをうまく活用することで、患者様、医師の双方に利益を生み出すことができる良い例と言えます。

 

内視鏡分野におけるAIの活用

 

それでは私たちが専門とする消化器内科の分野ではどうでしょうか?

 

胃カメラ・大腸カメラにおける内視鏡診断においてAI技術は活用されています。

当院で使用している富士フィルムの内視鏡システムでは「CAD EYE®」と呼ばれる内視鏡診断支援システムが開発されました。

AI特有のディープラーニング(人間の神経学習を模した機械学習)を活用し、医師の見ている動画上で「がん」などの病変をリアルタイムに検出してくれます。

2024年6月、大腸内視鏡診断支援AIは保険に収載され、実臨床ですでに運用されているのです。

しかし、AI診断はあくまで補助的なものであり、最終的に内視鏡施行医が判断し、生検や治療が必要かどうかを見極める必要があります。

また、内視鏡観察や操作の技術、そしてポリープを切除する技術などはAIに取って代わることは難しく、今後も私たちのような内視鏡の知識と経験が豊富な医師が必要と考えています。

 

当院ではまだ内視鏡AIの導入予定はありませんが、AIの進歩は目覚ましく、少し先の未来では全く違う世界が広がっているかもしれません。

AIを上手に使うことで、患者様、医師の双方にとって利益をもたらせるような未来を見据えてこれからも精進したいと思います。