大腸がんから身を守るために
「私はポリープができやすいのでしょうか?」
大腸カメラでポリープをお取りした方の結果説明で、よくこう尋ねられます。
がんにおける死亡数において、男女全体で肺がんに次いで第2位(男性では第2位、女性では第1位)となっており、日本人の健康を脅かす極めて重大な疾患です。
最近著名人も相次いで大腸がんを公表されており、心配になって来院される方も増えています。
大腸がんの発症リスクについて
大腸がんの発生には、食生活や生活習慣など、さまざまな要因が深く関わっているとされています。
① 食生活の欧米化:
高脂肪・高カロリーな食事の摂取や、牛・豚などの赤身肉、ハム・ソーセージといった加工肉の過剰摂取がリスクを高めます。
また、食物繊維の摂取不足も便秘を引き起こし、腸内環境を悪化させる原因となります。
② 生活習慣の乱れ:
過度の飲酒や喫煙、運動不足による肥満は、大腸がんの発生リスクを確実に上昇させます。
③ 加齢と遺伝・前がん病変:
年齢を重ねるにつれて発症率は高くなり、特に50代以降で急増します。
また、大腸がんの多くは、良性のポリープである「腺腫」が時間の経過とともにがん化して発生することが分かっています。
内視鏡検査の必要性
大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどありません。
進行するにつれて血便、下痢と便秘の繰り返し、便が細くなる、残便感、腹痛などの症状が現れますが、こうした症状が出てからでは、すでに進行がんに至っている可能性が高いです。
世界的に早期がんの発見のために検診で便潜血の検査が導入されていますが、日本は便潜血で異常が出ても精密検査(大腸カメラ)の受診率が低い国と報告されています。
大腸がんは早期に発見できれば極めて治癒率の高いがんです。そのための最も確実な検査及び治療が大腸カメラです。
微小な病変の発見:
粘膜のわずかな凹凸や色調の変化を見極めごく初期のがんを見つけ出すことが可能です。
前がん病変の切除(ポリペクトミー):
がん化するリスクのあるポリープ(腺腫)を発見した場合、サイズによりますがその場で切除することが可能です。
便潜血で異常が出ても放置せず、年齢の節目を契機として大腸カメラを受けることが、ご自身の命と健康を守るための最も効果的な手段となります。
当院では内視鏡経験の豊富な医師が検査の苦痛を軽減するために日々尽力しておりますのでお気軽にご相談ください。